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ETFとは何か?

Exchange Traded Fund上場投資信託)は現在、20年以上にわたって存在しており、特定の投資目的を達成するためのツールですが、多くの投資家は、ETFの具体的な構成、長所と短所、いつ使うべきか、あるいは避けるべきかを十分に理解していないようです。



ETFの起源

1993年にState Streetによって最初のETFが発売され、SPDR「スパイダー」という愛称が付けられ、S&P 500に受動的な投資(パッシブ運用)が行われました。このファンドは現在も存在し、約3,000億米ドルの資産を持つ市場で最大のETFの1つです。米国ではS&P500ファンドの他、約2,000種類がが存在し、異なるインデックスを連動するために毎月新しい資金とアイデアが展開されています。注目すべき例の1つは、ギャンブル、アルコール、タバコなどの「罪深い」業界にのみ投資する「SINdex」ETFでした。


一方、日本のETFは株価指数連動型が多く、その大半が日経平均や、TOPIXに関連するもので、多様な種類があるとは言いがたい状態です。

ETFは、株式のように、取引所で取引されるバスケット(多数の銘柄をまとめている商品)です。

​ETFの長所

ETFは証券会社を通じて市場で売買するため販売会社を必要とせず、その分の信託報酬がないといったことで手数料が低くなる傾向にあります。また、インデックスに連動するよう運用されているため、銘柄選定や運用する際の人件費などのコストを削減することができ、信託報酬が低く設定されていることが多いです。

ETFの価格は、売買に応じて終日変動します。1日1回しか取引しない投資信託とは異なります。

ETFの選び方

モーニングスターによると、現在、米国の取引所には約2,000のETFがリストされており、世界中には5,000を超えるETFがあります。管理する総資産は2兆ドルを超えています。


最初に行う必要があるのは、この膨大なETFの範囲を絞り込み、ポートフォリオと長期的な投資戦略に適したETFのみに焦点を当てることです。

  • 資産レベル:ETF投資の選択肢としてみるには、1,000万ドル以上が望ましいです。株式と同様に、資産規模が小さいと投資家から寄せる関心が限られていると、流動性が低下し、スプレッドが広がります。

  • 取引活動:毎日十分な量で取引されているかどうかを確認する必要もあります。最も人気のあるETFの取引量は、毎日数百万株に達しています。取引量は、資産クラスに関係なく、流動性の優れた指標です。一般的に、ETFの取引量が多いほど、流動性が高くなり、スプレッドが狭くなります。

  • 基礎となるインデックスまたは資産:ETFの基礎となるインデックスまたはアセットクラスもポイントです。分散投資・多様化の観点から、狭い産業または特定地域に限定するインデックスよりも、広く使われる指数に基づいたETFに投資することが望ましいと言えます。

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